活動報告

2024年8月7日

活動報告令和6年度 在宅療養支援のための歯科衛生士養成講座 口腔機能管理コース を開催しました

在宅療養支援のための歯科衛生士養成講座 

口腔機能管理コース 


日 時:令和6年8月4日(日)9:30~16:30
場 所:ピアザ淡海 滋賀県立県民交流センター305会議室
講 師:作業療法士 鈴木耕平氏(びわこリハビリテーション専門職大学

              リハビリテーション学部 作業療法学科 助教)

    管理栄養士 清水満里子氏(公益社団法人 滋賀県栄養士会)

参加人数:33名


【報告】

 「在宅療養支援のための歯科衛生士養成講座」 口腔機能管理コースを1日2演題の集合型で開催しました。


 午前は、「高齢者の摂食・嚥下のための支援~作業療法士の視点かみた『食

』~」をテーマに作業療法とICFを理解するポイントを解説いただきました。









 前半は「食事」という活動(行為)をICFに落とし込み、活動を妨げる要因が1つではなく、心身機能・構造・参加・環境因子・個人因子など、広い視点で分析されていることを学びました

 後半は、「食事」における頸部・体幹・下肢の安定性の大切さを説明いただきました。


食具を使っての実演では、食事の観察評価や支援の工夫だけでなく「歯を磨く」活動(行為)の支援にも役立つ内容となり、参加者からは、非常に参考になったとの声をいただきました。





 午後は「高齢者の口腔機能に合わせた栄養と食形態の調整」テーマに高齢者の抱える栄養問題や口腔機能に合わせた食材の選択・調理法について具体的にお話いただきました。


 また、管理栄養士の訪問栄養食事指導時の評価や、食べられるようになるためには、多職種と連携して対象者を支援していくことが必要不可欠であることもお話しくださいました。私たち歯科衛生士も食支援において口腔機能の評価を行い、情報を伝えることが1つの支援となるため、改めて多職種連携の大切さを感じました。


 実際の事例から「食べること」は生体の機能維持だけではなく、対象者の尊厳や生き甲斐となることを学び、家族の思いを尊重しながら、課題に対して柔軟な視点で栄養管理や生活上のアドバイスの重要性を再認識しました。




 1日を通し高齢者の食支援について、幅広い視点に多くの学びを得られた研修会となりました。

 

 グループワークでは「むせ」事象の原因を探り、どのような提案や食支援ができるかを討議しました。発表後、食支援について清水先生からご意見をいただき貴重学びになりました。

 



本講座は在宅に携われる歯科衛生士を増やすことを目的として企画しています。

今後も訪問歯科診療の第一歩となれるような研修会を開催していきたいと考えています。

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