活動報告
2024年8月7日
活動報告令和6年度 在宅療養支援のための歯科衛生士養成講座 口腔機能管理コース を開催しました
在宅療養支援のための歯科衛生士養成講座
口腔機能管理コース
リハビリテーション学部 作業療法学科 助教)
管理栄養士 清水満里子氏(公益社団法人 滋賀県栄養士会)
【報告】
「在宅療養支援のための歯科衛生士養成講座」 口腔機能管理コースを1日2演題の集合型で開催しました。
午前は、「高齢者の摂食・嚥下のための支援~作業療法士の視点からみた『食
』~」をテーマに作業療法とICFを理解するポイントを解説いただきました。
前半は「食事」という活動(行為)をICFに落とし込み、活動を妨げる要因が1つではなく、心身機能・構造・参加・環境因子・個人因子など、広い視点で分析されていることを学びました。
後半は、「食事」における頸部・体幹・下肢の安定性の大切さを説明いただきました。
食具を使っての実演では、食事の観察評価や支援の工夫だけでなく「歯を磨く」活動(行為)の支援にも役立つ内容となり、参加者からは、非常に参考になったとの声をいただきました。
午後は「高齢者の口腔機能に合わせた栄養と食形態の調整」をテーマに高齢者の抱える栄養問題や口腔機能に合わせた食材の選択・調理法について具体的にお話いただきました。
実際の事例から「食べること」は生体の機能維持だけではなく、対象者の尊厳や生き甲斐となることを学び、家族の思いを尊重しながら、課題に対して柔軟な視点で栄養管理や生活上のアドバイスの重要性を再認識しました。
グループワークでは「むせる」事象の原因を探り、どのような提案や食支援ができるかを討議しました。発表後、食支援について清水先生からご意見をいただき貴重な学びになりました。
本講座は在宅に携われる歯科衛生士を増やすことを目的として企画しています。
今後も訪問歯科診療の第一歩となれるような研修会を開催していきたいと考えています。